バニラオト

ロックバンドgo!go!vanillasをひたすら褒めちぎるブログです。

「My Favorite Things」ライヴレポート in 大阪城ホール

 

 

こんにちは。東方美人です!

 

24日の夜は家に着いた途端、何かがプツンと切れたように疲れがどっと出て意識朦朧としてました。(笑)

それもそのはず。ライヴがもう目まぐるしすぎて。

 

アリーナワンマンツアー

「My Favorite Things」

in 大阪城ホール!!!!!

 

 

「大阪といえば手塚治虫先生、手塚治虫先生といえばピノコやろ!」とアプリコットカラーのピノコTシャツをチョイスし臨んだ大阪城ホール公演。

 

なんと言うか。バニラズが持ちうる引き出しを全て使い切ったカメレオンのようなライヴでした。

予想外の曲目がたて続けに来て、今回はセトリを忘れるどころか逆に脳裏に焼き付いて離れられないくらい。(笑)

 

そんなライヴが終了して早4日。爽やかな秋晴れの空の下、とびきり美味しいソイラテを嗜みながら、気を取り直して先日のライヴを振り返ってみました。

今回も色々ツッコみたい部分があるので、ホヤホヤのうちに記録していきたいと思います!

 

 

 

🍦予測不能のセットリスト

 

まずはセットリストについて。

えっもうセトリに言及しちゃうの…?と思われたそこのアナタ。だって一番の衝撃ポイントがそこなんだもん。先に言わんことには話が始まらん。

 

ということで、城ホでのセットリストをさっそくご紹介したいと思います。↓↓

Op: 今ツアー限定SE

1. RUN RUN RUN

2. Hey My Bro.

3. カウンターアクション

4. クライベイビー

5. お子さまプレート

6. サイシンサイコウ

7. 青いの。

8. ペンペン

9. ラッキースター

10. 進ちゃんの新曲

11. 雑食

12. アダムとイヴ (DJ Remix) (Mashup with バイリンガール、ロールプレイ、Do You Wanna)

13. Do You Wanna

14. 倫敦

15. one shot kill

16. エマ

17. 平成ペイン

18. アメイジングレース

19. マジック

20(Ec). 新曲HIGHER

21(Ec). おはようカルチャー

22(Ec). LIFE IS BEAUTIFUL

 

これはさ。申し訳ないが、予想なんかムリやて。

新曲を三つも投入してくる大胆さ。そしてライヴ中盤で出現したアダムとイヴの斬新なリミックスと、他の曲のワンフレーズを繋げて魅せたマッシュアップ。

同一バンドから繰り出されてるとは到底思えない振り幅の広さで、すべてが番狂わせでした!

 

多分私の「My Favorite Things(私のお気に入り)」の認識が間違ってたんだと思う。好みに偏った似たり寄ったりの曲達を披露するのではなく、お気に入りの人、物、事を混ぜ合わせた結果、こんなに色とりどりの作品が出来上がったんだよと、そう言われてる気がして。

 

今回も、特に印象深かった曲を何曲かピックアップしてみます。

 

 

1. 生演奏のRUN RUN RUN

 

一番はじめのサプライズは、今ツアー限定SEの直後に突如披露されたRUN RUN RUN

ふたつのSEを連続で披露するというアイデアがまず無かったので、完全に予想外でした。

しかしそれより驚いたのが、

すべて生演奏だったということ。

あの幻想的なコーラスが今ここで執り行われてるんだと思うと鳥肌が止まらなかったし、サイドスクリーンに映し出されたのはなんと

キーボードの井上惇志さん、

トランペットのファンファンさん、

フィドルの手島宏夢さん!

 

一瞬パニックになったよね。え?実際に今ここで演奏してるの?って。

LIFE IS BEAUTIFULでバニラズ7の素晴らしさを痛感していた私にとって、夢にも思わなかったセッションでした。まさかアリーナツアーに同行してくれるなんて、正直それが今回一番のサプライズ。

 

ひとつめのSEがエレクトロニックで先進的なオーラを放っていたため、カントリーでアコースティックなRUN RUN RUNが次にきたのも対照的でおもしろかったです。

こんな序盤から既にサプライズ続きで忙しい……。

 

 

2. 最初にキタかー!Hey My Bro.

 

セトリ予想会ではたびたび最後の最後のアンコールにくるだろ!と信じて疑わなかったHey My Bro.

一番最後じゃなくて、一番最初かぁ~い!(笑)

 

いや盛り上がったけどもよ。最初の「"Don't be shy"と歌い 僕のリバティーに触れる」を聴いた瞬間の「うわ今?!」っていう衝撃がすごくて、開いた口が塞がりませんでした。(笑)

でもセトリ順を当てられなかった悔しさより何倍も勝るこの嬉しさ。

「いつかライヴでこの歌聴いて胸を熱くさせるんだ!」と夢見ていた通り、あったかくて優しくて元気が出る、最高のスタートでした!

 

 

3. 塗り替えたサイシンサイコウ

 

わーもう。ホントに来てよかった。

「青いの。ツアー」でまさに最新最高!だったサイシンサイコウ

 

比較的レアソングだし、前回やってくれたから今回はさすがにないんじゃ……いやでも……と勝手な憶測でほぼ諦めていたので

イントロ聴いた瞬間心の中でガッツポーズしやした。うっしゃキタか!と。(笑)

もしかしたら前回のライヴでやってみた際、私みたいにノリ散らかしてる人がたくさんいて「あっこの曲こんなに盛り上がるんだ」って分かってくれたのかも。バイヴスって意外と伝わるものですね…(泣)。

 

「青いの。ツアー」ライヴレポートでも書き綴りましたが、この曲もう好っきで好きで。特にライヴアレンジがかかったら、なんだか大西洋感(←?)というか、多様なカルチャーが入り混じる魅惑のカリブ海に来た気分になれます。

加えてスゴかったのが、みんなのお気に入りを順番に紹介していく演出!!!!

牧さんの花束、

プリちゃんの漫画、

進ちゃんのゲーム、

そしてセイヤ兄さんの相棒シルビア君。

四人それぞれソロ曲で「好きなもの」について歌う従来の二の舞みたいな展開を想像していた私にとって、サイシンサイコウを使うか!と目から鱗だった一幕でした。

また武道館で観られるのが嬉しいし、いつかサイシンサイコウのMVとしてYouTubeに挙がることを夢みて今日は眠りにつきたいと思います…♡

 

~追記(2022. 11.21)~

 

ついに!!!!

 

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私がバニラズの中でいっちばん好きなライヴパフォーマンス映像が、

 

なんと、本当にYouTubeにアップされました!!!!(泣)

今回のライヴ、ウケ良さそうな楽曲たくさんあるにも関わらず……迷わず焦らさず、変に忖度せず、ちゃんと一番上等なモノ献上して偉い!あぁ最新最高のロックンロールバンドが世界に見つかってしまうじゃないの……!!

 

ということで、わたしはいつでもどこでもこの神パフォーマンスを半永久的に崇められるようになりました。

感謝の二文字では言い表せないくらいの歓び。色んな人にオススメしまくろうと思います。♡

 

 

4. 初めてのペンペン

 

青いの。が終わった後、ピアノ特有の爽やかさと透明感を引き継いでなんの前触れもなくお披露目されたのが

今夏の新曲、ペンペン

 

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スクリーンにはこちらのキュートなMVも映し出され、期待値は急上昇。

個人的に一番心を鷲掴みにされたのが、出だしのアレンジ。あっちゃん(もう自分も馴れ馴れしい)のピアノが夢追う少年のような希望と野心に満ちていて、これはこれでめっちゃアリだなぁ…!と一人でため息漏らしてました。

大空をぽーっと眺めながら空想にふけってるような音源の歌い方も「I have a dream!!」感に満ちた今回の力強い歌い方も、どっちも好きすぎる…!

 

また、ペンペンをライヴで聴くにあたって一番注目したかったのが進太郎くん。

というのも、この曲を初めて聴いた時まず思ったのが

「進ちゃんギター年々速くなってない…?」ってことと

「進ちゃんコーラス年々高くなってない…?」ってことだった。(笑)

それで進ちゃんの指使いがどれだけ速いのか確かめたくサイドスクリーンを注視してたのに、スクリーンがすぐ切り替わってしまいあまりよく分からなかった件。もはや何がどう速かったのかもよく分かってない。

 

 

5. 夢が叶ったラッキースター

 

懐かし洋楽バラードのinstumentalのようなピアノソロに酔いしれながら、次は何の曲がくるんだろう…?とドキドキしていたのも束の間。

これがまさかあの名曲に繋がっていくなんて思いもしなかった!

そういえば、今日はピアノもトランペットもフィドルさえ揃っている極めて貴重なステージ。やらないという選択肢はないな。(笑)

 

またまた長年の夢が叶いました。

大好きな大好きな、ラッキースターーー

 

撮影OKサインも出てみんながスマホをかざしている中、背小さくて埋もれてるしなんだか「今」を享受したくて、結局録画はしませんでした。この歌本気でスキだから。今回はあのバニラズ7で奏でてくれるっていうからなおさら!

 

ラッキースターは元々ピアノ映え映えのロマンチックな一曲。

打ち込みではない生音ピアノが織り重なってると思うとキュンキュンしたし、会場いっぱいを埋め尽くした無数のシャボン玉もとってもメルヘンで夢の世界のようでした。

この目に耳に収められて、私はまさにラッキーガール!

夢見心地な時間をありがとうございました。♡

 

 

6. 中華スタイルがお洒落な雑食

 

これはさすがに盲点だった……

 

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雑食って、思えばYouTubeにライヴ映像まであるんですよね。それなのに私は…

いやでも「My Favorite Things」っていうツアーに「秘訣は腰で乗るんだよbaby now」って歌詞が入ってくるだなんて思いもしなかった自分もいる。(笑)

 

予想外すぎて逆にめちゃくちゃ鮮明に覚えてます。眠らないネオン街の喧騒を思わせるアーバンで大人っぽい雰囲気を和でも洋でもなく中華テイストに落とし込むという。

スローモーで進んでゆく夜の中華街の映像は、この曲が持つ異国情緒とアンニュイな雰囲気を巧妙に表現していて強烈なインパクトでした。

それより中国語にめちゃくちゃ反応しちゃった(笑)。我最喜歡的東西。タイトルも何もかも、漢字に置き換えると一気にオシャレになるから面白い。

 

 

7. ダーク × シック!アダムとイヴ

 

雑食からそういうゾーンに入ったのか、次のアダムとイヴも井上さんの洗練されたピアノサウンドとともにちょっぴりシックな雰囲気を纏って展開されてゆきます。

ここまでくるともはやお気に入り云々というより、引き出しの多さを見せつけられてるような気さえする。(笑)

 

今回のアダムとイヴは、冗談抜きで格別でした。

まず驚いたのが原曲とはだいぶかけ離れた斬新なPiano Remix。うまく伝わらないけど、H&MやFOREVER 21系列の店舗で流れてそうなクラブミュージック風のアレンジを、機械の加工じゃなく生歌生音で再現しちゃうんだからもう心臓に悪い。

そしてそのビートにさらりとマッシュアップさせたバイリンガール、ロールプレイ、Do You Wannaのワンフレーズ。変化を厭わないバニラズの「攻め」の姿勢を全身で感じましたし、媚びないカッコ良さのようなものが見えた気がしました。

 

これまで毎回全く違うセトリでやってきたワンマンツアーだけど、今回は本気で「一味違う」と言える。

メンバー全員が30代になった今、オトナのバニラズが見られる機会が今後こうして増えていくと思うと、楽しみしかないです。

 

 

8. ゾックゾクのDo You Wanna

 

雑食、アダムとイヴ、からのNight Club Music三部作(勝手に命名)

 

その第三曲目に衝撃を受けました。

もうね、城ホでのハイライトソングは絶対コレ。

 

 

Do You Wanna

 

 

普段は底抜けに明るいカントリーロック!というイメージが先行しがちなバニラズ。

実は「カントリー!」「ロック!」と一括りにできるほど単純な曲は皆無に等しく、年代ジャンル問わず非常に多岐にわたるテイストを混ぜに混ぜ合わせ、一曲一曲アプローチを複雑に変えながら「輸出」してるんですよね。

Do You Wannaにはアルバムで聴いた時から、70年代ディスコ全盛期のダンスミュージックをモード風アレンジ経由で色濃く反映した一曲、という印象がありました。

ただ、こういう曲を音響の良い会場で爆音で聴く機会がなかった事、また「バニラズは快活な少年のようにあるべき」みたいな古臭い先入観も祟って、もしかしたら私はこの曲をずっと蔑ろにしてたのかもしれない。

 

今回初めて、ホールで爆音で聴いて思いました。

 

 

なんだこの異常なカッコ良さは。

 

 

まず、ビートをいつになく効かすことでこんなにゾクゾクするの?!ということ。

Do You Wannaに対するイメージが180度変わったというか、いつものライヴ会場が高級ナイトクラブへと瞬く間に様変わりするのをこんなに生身で感じたことは今までに一度も無いと思う。

 

加えて素晴らしかったのが、映像。

アルバム「THE WORLD」は曲ごとにアートワークがあるのですが、

Do You Wannaのアートワークを深堀りしたようなアメリカンコミックの映像に興奮が止まりませんでした。同じディレクターさんに頼んだのだろうか。まるで表紙をめくった先にある物語の続きがようやく解禁されたかのよう。

 

というわけで、

この曲はできれば「会場で」「爆音で」楽しむのが望ましい曲だと気付くのに4年かかりました。やーもう語りすぎちゃった。

何日かしたらまた、日本武道館を最高級のナイトクラブに様変わりさせてくれるのを楽しみにしています!

 

 

9. 七色で織りなすマジック

 

今回はピアノやトランペット、フィドルが新たに加わることで、

RUN RUN RUN、ラッキースター、アダムとイヴなど従来の楽器だけでは太刀打ちできない楽曲の生演奏に成功し、

エマや平成ペイン、アメイジングレースなど、いつもお馴染みの曲もより鮮やかに縁取ってくれました。

 

そんな中、バニラズ7でやったら華やか極まりないな!と最も痛感したのが実質上のラストソングであるマジック

この曲は元々四人だけで演奏しても十分賑やかでカラフルな一曲なので、七人で演奏したらもう映え過ぎててどうしよ、ってかんじ。銀テまで炸裂して、本当に過去一素晴らしいフィナーレでした!

 

バニラズ7で行われるライヴはもしかしたら次の武道館が最初で最後なのかと思うと、だいぶ寂しい。

フィドルの手島さん。武道館での演奏も本当に楽しみにしています。海外での挑戦を控えた今、こうしてバニラズの音楽に携わることを選択し、私達に幸せを届けてくださってありがとうございます!

 

 

10. 鳥肌が止まらない…HIGHER

 

ドキドキのアンコールタイム。

おはようカルチャーの大コーラスの洗礼を初めて受けて、想像以上の美しさに感動を禁じ得なかった。

のですが。

 

それに輪をかけて衝撃的だったのが

初めて聴いた新曲HIGHER

 

震えたし、痺れた。

 

何より驚いたのが、今までに類を見ない伸びやかで力強いコーラス。いや、あれを単なるコーラスと呼んではいけない。四人全員が120%の情熱を振り絞った魂の共鳴であり、合わさった音はしっかりと束ねられた花の茎のように太くて真っ直ぐ、かつ整頓されている印象を受けました。

アイリッシュやケルトの雰囲気も引き継いでるのに馬が荒野を駆け抜けるような疾走感もあって、誇張表現とかではなく本当に終始鳥肌が止まらなかった。

 

新たなバニラズの側面がまた一縷の光となって射しこんできたような。新たな章へとページをめくった音がふと聴こえたような。

そんな節目感の強い一曲でした。武道館にてまたじっくり聴きたいと思います!

 

 

🍦今ライヴで気づいたこと

 

 

バニラズ史上初となるワンマンライヴ in 大阪城ホール。

一曲一曲への感想は先ほど細かくご紹介しましたが…

ここからはライヴ全体を通して得た新しい発見をざっくりまとめてみます。

 

 

①コーラスが強い

 

もうこれよ。真っ先に思ったこと。

 

バニラズのコーラスが曲追うごとに美しくなってる件。

 

音全体のまとまりもそうですが、和音のフォーメーションや音域の広さ、そして曲調ごとに臨機応変なスタイル。

色んな面で四人全員が万能になってきてるし、いい意味で牧さんの存在感が薄れ、四人それぞれから発せられたオトたちがより均等に混ぜ合わされてきた気がする。

メインボーカルを立てるようコーラスは控えめに追随させるのがスタンダードとされる世界で、

バニラズはメインボーカル頼りではなくハーモニーで真っ向勝負する稀少なバンドスタイルを確立しつつあると感じました。それもギタリストやベーシストのどちらかがボーカルを補助するような形ではなく、ドラマーも総出で、みんながボーカルと同等の熱量で。

 

RUN RUN RUNでフレッシュかつメロウなはじまりの雰囲気を創り上げ、

サイシンサイコウの「Wop bop a loo bap a lop bom bom!」でフランクな掛け合いを魅せ、

ペンペンの出だし「LOVE…」では美しく温かくもちょっぴり儚いハーモニーを紡ぎ出し、

おはようカルチャーでは何層にもわたる荘厳な大合唱で会場全体に共鳴を巻き起こし、

HIGHERでは情熱のこもった力強い旋律を魂で謳い切り………

 

このバンドのコーラスが光るシーンを挙げだすと本当にキリがない。

 

で、僕らは50~60年代のバンドがやっぱ好きなので。あの時代って、ギターとか楽器にパワーがないぶん、コーラスありきだったと思うんです。逆に今のバンドを見てると、複雑なコーラスパートがなかなか無いなと思って。だから、もっとそこをこだわっていけば、バニラズにしかないものができるかもしれないと思ったんです。プラス、僕はいちばんパワーがあるのは、人間の声かなって感じるんです。いちばん馴染みのある音ですよね。だから、僕らの声でコーラスをバーンって出したときに、お客さんとの一体感が生まれたり、昂揚感とか、多幸感を感じられるというか。

Quoted from:新生go!go!vanillas、留まることなく突き進む!新曲『カウンターアクション』 | スペシャル | Fanplus Music

進太郎くんがバニラズに加入するにあたって、ボーカル経験もあり「コーラスもできること」が大きな決め手だったと語る牧さん。

 

デビュー当初から既に存在感のあるコーラスをまもり続けてきたバニラズですが、

そのパワーはまだまだ現在進行形で拡大中。今後も四人でどのようなニューハーモニーを生み出してゆくのか、まだまだ目が離せません…!

 

 

②引き出しが多い

 

前回の「青いの。」ツアーでは、

サクラサク、チェンジユアワールド、ヒンキーディンキーパーティークルーなど、春の訪れにふさわしい怒濤のセットリストに全力で振り切り、いい意味でバニラズ持ち前の明るさが爆発してたように思います。

 

しかし今回の「My Favorite Things」ツアーでは

 

アコースティックで夜明けを告げるRUN RUN RUN、

ヒップホップと遊び心炸裂のサイシンサイコウ

透明感あふれる爽やか青春ソング青いの。

ダンスホールで踊り明かしたいDo You Wanna

アンダーグラウンド大放出の純ロックone shot kill……などなど、

千差万別の曲調を精いっぱいに盛り込んだセットリストで、まさにカメレオンのような引き出しの多さを見せつけられた気分になりました。(笑)

 

「My Favorite Things」というツアータイトルを初めて耳にした時、

メンバー自身のお気に入りについての歌(グッドドギーなど)や、自分自身の「好き」をもっと大切に!的な歌(ワットウィーラブなど)が大半を占めると信じて疑わなかった私。

しかしライヴを終えた今、

彼らが表現していたのは個人的な好みの押し売りではなく、彼ら自身が「好き」を追求して歩み続ける道のりを等身大に切り取ったワンシーンであり、言い換えれば現時点での成果を思いっきり寄せ集めたバニラズの本気だったのだと気づきました。

 

ロックという枠を越え「音楽」そのものへの飽くなき探究心で邁進してきたバニラズ。

その真摯な姿勢が20曲余りの多彩なセットリストを生み出し、今回のツアータイトル「My Favorite Things」の原義となってライヴ全体を形作っていたんですね…!

 

 

③バニラズ7最強

 

今回のツアータイトル「My Favorite Things」。

ただの名ばかりじゃなく、バニラズ自ら率先して「お気に入り」で周りを埋め尽くし、体を張って表現してくれた存在感の色濃いテーマでした。

例を挙げると

お気に入りの家具を寄せ集めた、まるで「家」のようなセットづくり

プライベートでのお気に入りアイテム紹介(お花、ゲーム、漫画、革ジャン)

お気に入りグッズ(凛ちゃんキーホルダー、ダブルウォールグラス、カトラリーセット、ボールペン)の商品化

などなど、「人に言う前にまずは自分が行動で示す」と言わんばかりの気合いの入れよう。

 

中でも特に感銘を受けた取り組みが、

お気に入りのプレーヤーを交えた作品づくり

です。

 

LIFE IS BEAUTIFULのリリース時よりバニラズと親交を深めていった

キーボードの井上惇志さん、

トランペットのファンファンさん、

フィドルの手島宏夢さん。

この3人を加えた通称「バニラズ7」が、一年半の時を経て再結成しツアーにまで同行してくれるなんて。

提案を投げかけたバニラズ、快諾してくれたゲストプレーヤーの3人、お互いの篤い絆が垣間見れて温かい気持ちになりました…!

 

この7人が紡ぎ出す強烈なハーモニーは、華やかで、優しくて、おのずと笑顔が弾けてしまう。

「バニラズの4人で完成形」という感覚は牧さんだけじゃなくリスナーの誰しもが心のどこかにあったはずだけど、

一念発起して新たな風を取り込み、一皮むけたバニラズからは「挑戦を続けること」「現状に甘んじないこと」の大切さを改めて学ばされたように思います。

 

手島さんも海外に行ってしまうし、この7人での演奏が見られるのは次の武道館が最後だと思うとホントにだいぶ寂しい。言いたいこと分かるよな?(笑)

円盤化、切実に待ってます!

 

 

🍦波乱のデジタルくじ

 

ここからは完全に個人の話。(笑)

 

仕事を途中で抜け出し、15時半くらいに大阪城ホール前に到着した私。

早めに来たお目当ては物販ではなく(グッズは事前に購入済み♡)、

 

 

デジタルくじガチャです。

 

550円で必ず何かが貰えるというワクワクドキドキの企画。

ハズレが無いというのがまず優しいし、こんなキュートで素晴らしい爪切りがC賞なのが信じられない。メンバー手書きのセトリとか普通に家宝モノだし、特賞ってちょ……生きて帰ってこられるのだろうか。

 

マスキングテープやヘアゴムは消耗品なので、当てるならポスター、爪切り、缶バッジかなぁ……と一人で妄想しながらQRコードをスキャン。

最大20回まで引けるという初耳情報。まぁでもFC無料一回分も含めてあんまりムキになると破産するので、

go!go!にちなんで5回引くことにしました。泣いても笑っても5回。

 

その戦利品が、こちら。

 

 

A3ポスター二枚にマスキングテープ二つ、そしてJETT SEIYAの缶バッジ!!

 

ブースで交換してもらう時、右見ると大量のPRETTY缶バッジ引いてるカップル、左見るとMAKI缶バッジ引いてる女性がいて、あ、ホントにみんな違うんだ…と思いました。(笑)

マスキングテープは尊すぎて使えないし、このblurオマージュ感の強いポスターはずっと欲しかったのでめっちゃ嬉しい。しかも二枚も。破れたり汚れたりした時の予備として置いておこ。♡

 

あわよくばバニラズに会えるかも……とか考えて、馬の骨の歌詞じゃないけど髪を切ってネイルもしたことは内緒。C賞最高デス。

今回当たらなかった分はまた武道館にて引きたいと思います!

 

 

気付けば明後日だ。武道館。(笑)

ライヴに行って間もないのに、一週間後にはまた次のライヴが待っているというハッピーウィークの最中。しかもどっちもホール級。この一週間が、ある意味今年一番幸せなのかもしれない。

めちゃめちゃ楽しみで気が狂いそうです。熱い夜にしましょうね!!!!