メリークリスマース!東方美人です!
今夜も寒いですね…!
クリスマス、楽しんでますでしょうか?
私はというと、昨夜からずっとセイヤ兄さんからのクリプレ(Tシャツ&コーム&ステッカー)を待ち構えながら過ごしておりました。(笑)
「聖夜」だけにセイヤ頼んだっ!って思ってたけど、まだ来てない。あと何分かで26日に切り替わってしまうのだが。
さて、そんな聖なる夜に聴きたくなる曲といえば……
バニラズのクリスマスソング
「メリーメリーメリー」です。
この曲は1stアルバム「SHAKE」の7曲目に収録されており、MV等はありませんがクリスマスにぴったりのロマンチックな楽曲となっています。
今回は、そんな「メリーメリーメリー」の魅力について語っていきたいと思います!
※すべて私個人の解釈となりますので、ご理解いただけますと幸いです。
🍦映画のワンシーンのような躍動感
まず、この曲では
恋仲のカップルが聖なる夜に繰り広げるロマンチックな一幕が描かれています。
歌い出しを抜粋してみると…
星の数数え 歩く街路
木々はもう
綿帽子をかぶって眠たそう
道化は踊るよ
子供たちの笑顔お代にして
街には明かりが灯り出し
人々は愛を語るだろう
澄んだ空に鐘が鳴り響く
子供も大人も心ときめくクリスマス。一年に一度の賑やかな光景に、おのずと顔がほころんでしまいますね。
夜の帳(とばり)が下り始め、みんなが愛する人への贈り物を片手に家路へと急ぐ頃。
夕暮れから夜にかけてのクリスマスムードが最高潮に達する時間帯が、初期のバニラズらしい叙景詩的な描写で活き活きと表現されています。
ただ、このシーンはまだ本番ではないということが、次の歌詞で明るみになります。
人々寝静まる頃に
夢見たこの夜二人で
家を飛び出そう
そう。二人の秘密のクリスマスは、お祭り騒ぎの昼間でも家族団欒の夕方でもなく「人々が寝静まる真夜中」にひそかに幕を開けるのです…!
冬のミッドナイトダンス
ミッドナイトダンス
雪やこんこ ホーリーナイト
さぁほら踊ろう
白い冬の可愛い君に
見せたいものがたくさんあるよ
魔法のようなイルミネーションに包まれた、二人っきりのキラキラの世界。
静まり返った雪の街をこっそり抜け出し「白い夜の可愛い君」とともに「冬のミッドナイトダンス」を踊るこの伝説的なシーンは、
夢なのか現実なのか?分からなくなるくらいの多幸感に満ちています。ぐるっと360度「魔法のようなイルミネーション」をふたり占めできるなんて、本当に夢みたいですよね…♡
個人的にはアパートの屋上や屋根の上といった、見上げると満天の星空、見下ろすと町々の装飾が一望できるような見晴らしのいい場所で踊り明かす二人の姿が思い浮かびますが、実際どこで踊っているのかは歌詞中には明言されていません。
しかし、その一部始終はまるでミュージカル映画のワンシーンのような躍動感に溢れており、聴く者すべてが脳裏で架空の映写機を回してしまうようなファンタジーの世界を見事に体現しています。
また、この物語をより一層映画仕立てにしているのが、ラスト。
他にはいらないとあぁ思う
拍手喝采のエンドロールの中
このまま終わりが来ないで欲しい
「拍手喝采のエンドロール」というキーワードから、
まさか今まで自分はキネマの世界に迷い込んでいたのだろうか?と、ますます夢か現実か分からなくなります…(笑)。
ですがどちらにせよ、君と二人で過ごしたクリスマスの夜は傑作映画に値するくらい素晴らしいひと時だった、ということは間違いありません。
特に「このまま終わりが来ないで欲しい」の一言がそれを物語っています。この台詞をわざわざ曲の終わりに持ってくるの、ストーリーのつづきがあるような感じがしてめっちゃ好き。
※歌詞をフルで見たい方はこちら ↓ から!
go!go!vanillas メリーメリーメリー 歌詞 - 歌ネット
🍦隅々に光るヴィンテージの片鱗
バニラズの1stアルバム「SHAKE」にはヴィンテージスタイルを大切にした楽曲が多く、この曲のサウンドからもどことなく温もりと懐かしさが滲み出ている気がします。
そして、
「ベル」でなく「鐘」
「ピエロ」でなく「道化」
「let it snow」でなく「雪やこんこ」
と日本古来の言葉を使うワードセンス。
まだ英語や外来語があまり浸透していない一昔前の時代を彷彿とさせ、これまた懐古趣味的なものを感じざるを得ません。
また、この二人の関係性もいい意味でクラシカルです。
「Rollin' rollin' くるくる」という大好きなこのフレーズ、一体何が回っているんだろう?とずっと考えていましたが、
「冬のミッドナイトダンス」でブーツを鳴らし、スカートをなびかせ、くるくるとターンする「可愛い君」しか浮かんでこないんですよ…(笑)。
「男性がリードし、女性が身をゆだねる」という構図からは、今よりも男女の役割分担が比較的はっきりしていたミレニアム以前の古き良き時代の残り香を感じます。
実際に
白い夜の可愛い君に
見せたいものがたくさんあるよ
というフレーズからも、男性側から率先して女性をエスコートしているのが分かります。
ジェンダーレスな世の中になってきた昨今ですが、この楽曲には20世紀ならではの風情が残されていて、つい思いを馳せてしまいますね……!
🍦ホリデー × 恋心 = 異様な熱量
突然ですが…
クリスマスソングといえば、イエス・キリスト生誕を祝う神聖でトラディショナルなものを除けば、片思い中もしくは失恋後の切ない恋歌が圧倒的に多いイメージがあるのは私だけでしょうか。
明るい曲調と対比する切ない歌詞、
周囲の賑やかさと対比する自分の孤独感……
のように、コントラストが多く見られるのも特徴です。
ですがこちらのバニラズ流クリスマスソングは周囲も自分もハッピーエネルギー全開で、寒さや虚しさなどは一切感じられません。
もともとこの曲には、雪降る真冬を舞台に「星」「明かり」「温かな鐘」「魔法のようなイルミネーション」などの程よい温かみを感じさせるワードがたくさん見受けられます。
ここまではまだよくある良心的なクリスマスソング(?)って感じに過ぎないのですが、
さぁほら踊ろう
二人で駆け抜け街飛び出そう
などのお誘いフレーズは、正直温かいを通り越して、アツいです。
「Ah」のコーラスが奏でる心地いい不協和音や「Rollin' rollin' くるるるるー」の疾走感、そして間奏部分で鳴り響く鈴の音。「陽気な、愉快な、お祭り気分の」という意味を持つ単語「メリー(merry)」を三つも連ねた曲名からもうすでにホックホク。(笑)
真冬に外で激しい運動をした時に感じる「火照り」にも似た身体の芯から湧き上がる熱さが、この曲のサウンドやリリックすべてから溢れ出ているような気がします。
また歌詞全体に注目してみると、
Aメロから先は二人っきりの世界一色で、ほとんど情熱的に「君」だけを見つめていることが伺えます。「君」が隣にいるからこそ、見える景色すべてに幸せのフィルターがかかり、街のイルミネーションが魔法のように輝いて見えるのです。
一曲のクリスマスソングから感じるこの異様な熱量は、きっとアツアツな二人の恋する気持ちが加速しているからなのでしょうね…。
ちなみに、一番で「白い冬の可愛い君」、二番で「白い冬の綺麗な君」と歌うところは個人的なお気に入りポイント。女心を本当によく分かってるなぁ…と。
たまに「可愛いって言われるのと綺麗って言われるのとどっちがイイ?」という愚問を投げかけてくる者がいますが、そんなのどっちも言われたいに決まってるじゃないか。
実際その二つ以外には「君」を形容する言葉は見られませんが、
私の脳裏には「可愛い」と「綺麗」が入り混じった銀幕の女優のような美人さんがしっかりと描き出されています。くぅ~、お幸せに!
🍦さいごに
いかがでしたか?
大規模ライヴが行われることの多い年末にはいつも「12月も目前ですけど、メリーメリーメリーは?」と期待してしまいます。それくらい好きな曲です。
ただでさえ平凡な毎日を様々な題材でお祭りのように彩ってくれるバニラズ。今回ダイレクトにホリデーを歌ったら、ハッピーの上塗りが過ぎてミュージカル映画のような世界観が誕生するということを思い知りました。
私見ですが、バニラズのサウンドは陽気でヴィンテージ感もあるクリスマスサウンドととっても相性がいいと思っています。
クリスマスソング第二弾も何気に待ってるし、もしクリスマスアルバムなんかリリースしたら絶対初回限定盤フライングゲットする自信ある。(笑)
2021年もあとわずか。素敵な年末を過ごしてくださいね♡
来年もどうぞ、よろしくお願いします!