ご無沙汰しております!!!東方美人です。
先日、ついに参戦を果たしました!
「青いの。TOUR 2022」
凱旋ワンマンライヴ in 大分!
いやぁ、最高やった。(このセリフ、ライヴごとに言ってる気がする…)
優しくて、あったかくて、
本当に無理してでも来て良かった…!と心から思える素晴らしいライヴでした。
おそらく会場にいたみんなもきっと、同じ気持ちだったんじゃないかと思います。
言いたいことも多すぎて、まだ書き始めなのに「(※長文注意)」のフラグを立てようか迷ってます(笑)。でもそれくらい朝から晩までバニラズにひったひたの濃ゆい一日でした!
うまくまとまるか不安なので、時系列でできるだけ冷静に綴っていきたいと思います。
- 🍦ライヴ参戦まで~葛藤と決意~
- 🍦ライヴ直前①~さらばピノコ~
- 🍦ライヴ直前②~モノより経験~
- 🍦ライヴ一部始終(※長文注意)
- 感想① バニラズ愛され過ぎ問題
- 感想② 一階からは見えない景色
- 感想③ あったかくて落ち着く街
- 感想④ 家族みんなで泣き笑う夜
🍦ライヴ参戦まで~葛藤と決意~
go!go!の日にめでたく開催となった「青いの。ツアー2022」ファイナルの舞台は、
牧さんとプリちゃんの地元・大分。
実は最初は行くつもりなかったんです。
というのも、
ちょうどツアーが決定した昨年の暮れ。
「来年の5月5日はゴールデンウィークっていっても抜けられない仕事がある可能性高いし、次の日は確実に朝から仕事だからなぁ……。まぁ全国まわってくれるんだし、近場の難波でいっか!」
と、はじめは単純に難波一択だった私。
ところが。
今回のツアーファイナルは、この「go!go!vanillas presents READY STEADY go!go! vol.7 ~しゃあしい音でしんけん騒ぐで凱旋ワンマン!!~」の延期、中止を経て約1年半越しにやっとの思いで実現した、
いわば三度目の正直である特別な凱旋ワンマン。
考えれば考えるほど「えっこれまさか……行かないとヤバいやつじゃ………!?」と不安に苛まれてきて、
結局ファミリーマート二次先行に滑り込むような形でチケットをもぎ取りました。
思えば昨年、アリーナツアーで私の故郷に来てくれたバニラズ。
今年は私がバニラズの故郷に行かなどうすんねん!という自分の中でくすぶっていた気持ちも無視できませんでした。
当日の仕事なんて力ずくで休めばいいし(どんなだ)、次の日の仕事も夜行バスで帰ればギリ間に合う!体力的にキツいかもしれないけど一日くらいだし、何より一度きりの人生、絶対後悔したくない。
その時、自分の心に正直になることに舵を切った自分にナイス!と言いたいです。
結局その日の仕事はたまたまお休みになり、運も味方に付けたような気分で清々しくライヴに臨むことができました!
🍦ライヴ直前①~さらばピノコ~
そうして無事に迎えた5月5日。
久しぶりの飛行機に心躍らせ、色とりどりのお土産に目を眩ませながら、
まずはJR大分駅に向かいます。
もう「1550」の「55」見るだけで縁起良いなって思っちゃう(笑)。
人生初の大分で、来る前はどんな所なんだろ?田舎なのかな?とドキドキしていたのですが、
バスから降り立つや否や視界に飛び込む上品な佇まい。
ローマ数字の大時計とアーチ状の素敵な門構え。こちらが大分の中心地、JR大分駅です!
全然都会だし、むしろお店は神戸と遜色なく揃ってるのに人や車は多すぎずとっても居心地がいい。
特産品店で大分みやげを買った後、
まずは駅周辺の散策&道順を覚えるのも兼ねて、物販でピノコグッズをゲットしよう!と張り切ってiichikoグランシアタへ。
太陽もバニラズを祝福するかのように大分の街を優しく照らし、最強の晴れ男進太郎くんの恩恵をひしひしと感じつつ長閑な街並みを散歩すること約30分。
モダンなガラス張りが美しいiichikoグランシアタに到着!
したはいいのですが……
並びすぎな。
いやいやこの列、写真にうつってる範囲を思いっきり越えてるので要注意。(笑)
エスカレーターの出入り口がある方(手前側)に向かってさらにL字型に伸びており、一体どこまで並んでるのか恐ろしくてその先は見てません。
私がやせうまとサリーガーデンのシフォンケーキを楽しく爆買いしてる間にこんな事になってたなんて……。
これ並んでる間に売り切れたらどうしよう…?
ブースに辿り着く前に開場時間来ちゃったらどうしよう…?
まだお昼ご飯すら食べてないのに…?(泣)
色々考えた結果、作戦変更。
先に遅めのランチを食べに行くことに。腹が減っては戦が出来ぬ~!
🍦ライヴ直前②~モノより経験~
今回、初めての大分ツアー参戦でどうしても行きたい場所がありました。
金なべを食べて育ったと言っても過言じゃないです。
— 牧 達弥 (@maggiee___mae) 2022年5月5日
みんな食べてみて。
本当はお店に行って出来たて食べて欲しい、、、。 https://t.co/sQetjTH3IC
そう。
牧さんをはじめバニラズ一行御用達の洋食本舗
金なべ亭様。
ほがらかな笑顔のお姉さんに「お好きな席どうぞ~」と丁寧なお出迎えを受け、なんとなく窓側をチョイス。
隅々に飾られているのは、バニラズのTOWER RECORDS「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスターとバニラズ歴代のCD達。広々として落ち着く店内にもささやかなバニラズ愛が垣間見え、ホーム感にあふれていました。
今回いただいたのは、お店の看板メニューでもあるチキン南蛮定食です。
チキン南蛮といえば宮崎県の郷土料理として有名ですが、ここ「金なべ亭」は宮崎県のチキン南蛮発祥のお店で、当時料理長をされていた方のお店だそうです。
Quoted from:【金なべ亭】高城にある大分を代表する洋食レストラン│LOG OITA (log-oita.com)
今や九州をはじめ日本全国で愛される鶏料理の本家本元にこんなかたちで出逢えるなんて、最高すぎやしませんか。
しかもこれがね……想像をはるかに超える美味しさなんだわ……。
甘酢きらめく黄金色の衣とジューシーで厚みのある鶏肉、そしてざく切り玉ねぎがアクセントのオーロラタルタルソースは、三位一体となって絶妙なハーモニーを紡ぎながら口の中で優しくほどけます。
そんなチキン南蛮を彩るのは、ふっさふさの千切りキャベツと昔懐かしナポリタン、レモンにパセリというシンプルでいて実に頼もしい脇役たち。
まるで大人の「お子さまプレート」を再現してくれてるかのようで、ボリューム満点でした!
大分に来られる方は、本気でぜひ一度召し上がってみることをおすすめします。わたしも絶対にリピりたいし、他のメニューも食べてみたい。
「ライヴに行かれるんですか?楽しんできてくださいね!」と気づいて声をかけてくださったお姉さんの素敵な笑顔も含めて、もう120点満点のお店です!!
定食をぺろりと平らげ会場に戻ると、すでに入場が始まっていました。ですが物販は依然として長蛇の列。しかも案の定ピノコTシャツやソウルフードなど一部売り切れもちらほら。やっぱそうなるよね……(涙)
でもよくよく考えれば、
ピノコのTシャツと金なべ亭のチキン南蛮を天秤にかけたら、やっぱり後者が勝る。
グッズはこれから通販が解禁される可能性はゼロじゃないし、
仮にグッズを手に入れられたとしても「バニラズ自身が好きなものを同じ目線に立って共有した」という思い出にはきっと代えられない。モノより経験の方が価値があると思うんですよね!(正当化)
~追記(2022.05.11)~
僕らの未来に賭けていてよかった。
ピノコグッズ、無事に通販が解禁されましたー!感謝しかない!
あの偉大な手塚治虫先生の作品とのコラボが実現したと知った時は、自分の事のように嬉しかったです。心ゆくまで買うぞ♪
🍦ライヴ一部始終(※長文注意)
今回は、神戸ワールド記念ホール以来の二階席。
このテンション上がる見晴らしの良さよ。
iichikoグランシアタは内装にアメリカンチェリーをふんだんに使用しているらしく、座席間のスペースも前後左右にゆとりがあってとにかく上質。
全体的にゆるやかな傾斜が設けられており、どの角度からでもはっきりとステージが見える工夫がなされています。なのであまり遠く感じないんですよね。
やせうまを椅子の下に収納し、iPadの電源をオフにし、待機時のBGM(選曲やっぱ神)に酔いしれ……スタンバイは完璧!
照明が落ちてゆき、
待ってました!とばかりにみんなが一斉に立ち上がります。
SEのRUN RUN RUNは今回映像こそありませんでしたが、メンバーの「1, 2, 3, 4!!!!」の掛け声にフォーカスできる分「もうすぐこの声が生で聴けるんだー!」と期待値は急上昇。メンバーがすぐそこの舞台裏で円陣をきっている最中だと思うと、ドキドキが止まりません。
そうしていつの間にか登場した輝かしい4人。
やっと会えた。It's showtime!!!!
1. サクラサク
iichikoグランシアタでの一曲目は果たして何なのだろう??と固唾を呑んで見守っていたのも束の間、
威風堂堂としたゴォォォォーーーーーーン!!(なんかパワーアップしてる)の音で、難波から引き続きまたもや全てを察しました。
ってか桜散ってもやってくれるの!?春真っ盛りのサクラサクぅ!!!
5月5日という春のど真ん中であることを考えれば、全然腑に落ちる。
気に入った音楽や映画って、一回目より二回目に触れた時の方が理解が深まったからか一層楽しく感じることがありますよね。
まさしくそんな感じで、
桜のごとく一瞬で咲き乱れてあっという間に散ってしまった難波での一部始終を、再びこのおおらかな街大分で、一口ずつじっくり味わい直すようにおさらいしてゆく感覚。二度美味しい感じがたまらない。
2. バイリンガール
二曲目のバイリンガールも、今回はもう迷わずにクラップさせていただきました。満開の桜が咲いて、終わった恋と決別して、爽やかすぎる幕開け。
個人的にBメロのギターが大好きなんですよ…。「馬鹿みたいに撮ったポラロイド」のメインメロディとは似ても似つかないアルゼンチンタンゴのような旋律はどことなく哀愁が漂い、思い出の回想シーンに切なさを添えています。
0:48より。
3. クライベイビー
そこからプリえもんの「くらいべいびぃ~♡」を聴き届け、大分で無事に炸裂したクライベイビー。二階からだと特によく見えるので一言。ここのイントロみんな喜びすぎやて。(笑)
そして牧さん、「万年床になったままで早10年!!!!」の絶叫は感慨深すぎるよ。
思い通りにいかなかった日も、なんとなく頑張れなかった日も、思い返してみると一緒に泣き笑ってくれた仲間がいつもいて、なんやかんや幸せで、自分への反省より先に周りへの感謝がおのずとこぼれ出る。そんなセンチメンタルな熱さが放出されてる気がして、鼻の奥がツンとなりました。
4. ヒンキーディンキーパーティークルー
終わるや否や、間髪入れず迎えるはピチピチのヒンキーディンキーパーティークルー。
セイヤ兄さんのタングトリルといい、プリちゃん進ちゃんの見つめ合いといい、やっぱ最高に盛り上がる曲としか言いようがない!!牧さんが今ツアー紹介時につぶやいた「若さと勢いの踊り食い」というキャッチフレーズも、つまりはこの一曲のことなんじゃないかって思えるくらい。
ヒンキーでは終始踊り狂っていてあまり周りが見えていなかったのですが、
ラスサビ前でやっと初めて冷静にステージを目の当たりにした時、その照明の美しさに思わずうっとりしてしまいました。
黄昏てく 陽は沈み
星空が真夏の夜に 夢をみせてくれるとしても
まばゆい太陽照りつける真昼から一転し、アラビアンナイトを彷彿とさせる涼やかで静謐な夜独特のきらめきを巧みに描いたこの箇所。
会場全体を碧く輝かせた星空のような照明が私の空想上の世界観と完全にマッチしており、なんかもう、この上ない幸せを感じました。
5. チェンジユアワールド
続いては「チャチャチャ」でお馴染みのチェンジユアワールド。おばーちゃん分かるよ。サビで「チェッ、チェッ、チェンジユアワー♪」って思いっきり連発してるの、チャチャチャに聴こえちゃうもんね。
~追記(2022.6.28)~
本日チェンジユアワールドのライヴ映像がYouTubeにて公開されました!
そうそうこの感じよ~!好きすぎる!!
今回は「十人十色の街」大分で奏でる本場のチェンジユアワールド(!)ということで、バニラズ史に残る重要な一幕となったように思います。
難波編でも書きましたが、
場内にいる全員でジャンプし、「ラララ…」の大合唱で手を振りながらリズムに溶け込むことで生まれる独特の一体感。難波よりもここ大分の方が数倍も強く感じられて、今ツアーの中で最も印象深い瞬間でした。牧さんの肩入れ熱唱も好きすぎるし、兄さんの腕ぶん回しドラムプレイもクセになる。
次回は是非牧さんのおばあ様イチ押しソング「ノンノンノン」も拝聴したい次第です…♡
6. エマ
そして、いつもより早めにやってきた「E!M!A!エムァ!」なんですが、
何この最高すぎるギターリフ。待ってなんかイントロ進化してない…?!!?
はぁ……どこまでキワめたら気が済むんだこの人達は。
エマは新参古参問わずバニラズに携わる全員が知ってる有名曲でもあるため、チェンジユアワールド並みのすごい一体感が感じられて、もーここにいる人達全員ズッ友!全部さらけだして踊ろ!という謎の境地に達しました。(笑)
「あなたを待ってるよ」ならぬ「大分を待っちょんで!」の決め台詞にも見事にノックアウト。バニラズのホームともいえるこの場所で、バニラズ史上最高のパーティーチューンをかき鳴らす。最高じゃないですか…!?
というか、チェンジユアワールドからのエマはポップでダンス!な素晴らしい流れ(語彙力)だと思ったのは私だけでしょうか。
同じテンションのまま、ずっと楽しくて、ずっと跳ねてたい。あまりの馴染みの良さに、なんだかクラブでDJの選曲聴いてる気分。(笑)
7. デストロイヤー
そこから雰囲気が少し変わり、バニラズが辿ってきた歴史をプレイバックするかのようにお披露目されたのは1stアルバム「SHAKE」の重鎮デストロイヤー。
この曲は「デストロイヤー(破壊者)」という題名のごとく全体的に牧さんのシャウトが非常に(難波以上に)効いており、アルバムでの歌い方に忠実過ぎるくらい忠実で、
まるで「昔があるからこそ今がある。初心忘るべからず!」と訴えかけるかのようなパフォーマンスでした。アツかった!
8. 青いの。
ジェットコースターのような目まぐるしいセトリが一段落したところで、
「ばあちゃんに好きになってもらうために、本気でやります!」と第二章の幕開けを担ったのは
今ツアーのタイトルでもあるテーマソング青いの。
裏打ちクラップ、軽やかなピアノサウンド、そして着崩したブレザーとハンドマイクで熱唱する牧さん。なんだか高校の部活帰りみんなでカラオケに行った時みたいな、あのSUMMER BREEZEをも超える爽やかっぷりに涙出た。
ただ、この曲を陰で支配してるのはプリちゃんだということをお忘れなく。
つるぴかの水色ベースにターコイズブルーの髪色という青づくしのビジュアルに加えて、サウンド面では縫い目を繋いでいくような複雑なベースラインを涼しい顔でこなしており、二階席からでも忙しい指元に釘付けでした…!
9. サイシンサイコウ
青春の余韻に浸った後、
再び舞台が暗転し、下手したら卒倒しかねないくらいチルでグルーヴィーなサウンドをバックに「苦しい時や悲しい時に、唱えるといいよ。おまじないを教えます」の一言から始まったは、待ちに待ったサイシンサイコウ。
いやもう、最高なんやって。曲名のとおりよ。アーカイブ配信ではここだけ何度巻き戻したことか。(笑)
イントロ、照明、MC、歌詞、サウンド、表情、
何度も言いますが、
すべてにおいてエクスタシー。
難波ではステージにめちゃめちゃ近い席で我を忘れて浸りまくってしまい、
約一週間後(遅い)にふと思い返して「もしかして私…後ろの席から見たらやばい人だった?」と一抹の懸念を抱いたまま迎えたファイナル大分でしたが、
二階から観察したらなんだみんなノリノリやん。安心した!
この曲ではとりわけ「ライヴならではのアレンジ」が詰めこまれていて、なんかもう、そのすべてに私がバニラズを愛する理由が凝縮されている気さえしました。
「Wop bop a loo bop a lop bom bom ! 」から木霊のように続くコーラス、
「今日で終わらそうな ナイトメア」で鳴り止まないゾクゾクするビート、
「トゥルルルットゥ……」からの可愛すぎる「\ワー/」(伝われ)、
アウトロで牧さんがドヤ顔で放つ「Hey」「どーよ?」の二言に満ち溢れた自信には完全降伏でした。このドヤ顔に十分値するパフォーマンスがそこにあったから。
それはそうと、「三途の川のイメージボーイ」から進ちゃんが机上で弾いていた宝くじのスクラッチのような手法、あれ、何。なんか分からないけどカッコ良かったんですけど。
10. FUZZ LOVE
サイシンサイコウな魔法にかけられて恍惚としている中、
デッドマンズチェイス前のゆったりしたイントロに身を任せながら、
早急に酔いを覚ましてゆく。
さぁ、またブチ上がるぞ…!と意気込んだその刹那――
甲高いトランペットとシンバルの爆音で冷水ぶっかけられた気分になりました。フェイントカマすのもほどほどにしてー!
FUZZ LOOOOOOOVE!!!!
本日3曲目の「FOOLs」選出。馬鹿騒ぎにしては甘酸っぱさが過ぎる。
FUZZ LOVEといえば、いわゆるB面曲にもかかわらず、アルバム内ではバイバイカラーとせめぎ合うほどの人気曲。極彩色に映える豪華なコーラス勢と密度の濃いみっしみしのサウンドで、細胞から若返ってくるのを魂で感じました!
11. TRAP!
青春てんこもりのセットリストが一段落したところで、再び短めのMC。
ここで本日比較的口数の少ない進太郎様による「みんなークラップ、よろしくねーん。TRAP!」の鶴の一声がかかり、
青いの。のカップリング曲TRAP!が爽やかなエンジンをふかし幕を開けます。
だがしかし。今回はノリノリでクラップしてる暇はないんだ。難波で残してきた宿題を解かなければ……!
そう、覚えているでしょうか。
難波で「誰がどこのパートを歌っているか問題」を未解決のまま置いてきてしまったことを。
今回は二階席で距離があったため、さすがに視覚情報から色々判断するのは困難…ということで、
Streaming+(アーカイブ配信)の力を存分に借りつつ、この曲に仕掛けられた「甘い罠」のカラクリの検証に踏みきりました。
その結果、新たに発見したことは主に四つ。
- 中盤からふと加わるプリちゃんの「woo~ワゥワゥワゥ」という蚊のように細いコーラス
- 「間違いない It's a Real Life.」からしれっと加わる(ように見える?)ジェット兄さん
- 終盤の「飽きが来るまで ずっと」からは四人全員でがっつり大熱唱
- 最初のセクション、ギターリフと歌の拍が全然違うのに余裕の表情で同時進行をやってのける進ちゃんのスゴさ
え?あれ何気にムズくないか?!それともギタリストなら朝飯前なの…?(汗)誰か教えてっ!!
はぁ…二回もライヴに参戦しアーカイブまで観まくった人間がひとつの曲から発見できた情報がたったこれだけという情けなさ。まだまだどこかに「甘い罠」が仕掛けられているんだな…と痛感したTRAP!でした。奥深し。
12. デッドマンズチェイス
メンバー四人全員がボーカルを取る楽曲といえばTRAP!とデッドマンズチェイスの二曲が挙げられますが、
TRAP!での最後の一撃「心底ハッピーをー!!!!」のテンションをそのまんま引き継いでデッドマンズチェイスへと移行していく、という采配には、チェンジユアワールド → エマ以上の賛辞を送りたいと思います。
こんなに自然かつ完璧な組み合わせ、ある?!これからもこの二曲はワンセットでお願いしたいくらいなんですけど!!
バニラズ名物デッドマンズチェイスはやっぱりテンション爆上がりでした。まさに気分はジャストティーンネイジ。
進ちゃんのソロも安定のカッコよさだったし、いつもはシャウトが過ぎるセイヤお兄様が今回は比較的マトモに歌っててちょっと「お?」となったり。(笑)
そして何より「どうしたらいいんだ どこ行きゃいいんだ」から続く牧さんとプリちゃんの掛け合いを目の当たりにして、
大分出身の幼馴染同士がいつしか上京してバンド組んで、中学の合唱コンクール以来の地元iichikoグランシアタに再び舞い戻り、今こうして自分達の音をかき鳴らしているんだ……!と思うと、
やはりこみ上げるものがありました。
凱旋ワンマンの名にふさわしく、「青いな!」と思えた瞬間です。
13. Ready Steady go!go!
ここまで休む暇なく突っ走ってきて、
「もう折り返し地点に来てるのかな…?」「そろそろカウンターアクションくるっけ?」と思い始めた頃。
「この曲しかネェだろ!!」のガラ悪い一声に、鮮やかな意表を突かれたのは私だけじゃないはず。
えーっと。難波では無かったよね?
Ready Steady go!go!!!!
そう。牧さんやプリティと同じ九州の地で生を受けたジェットセイヤにとっても、ここiichikoグランシアタはホームと呼ぶに等しいのである。
「Don't think feel feel feel...」といった突き抜けてどシンプルな歌詞に、瞬く間に観客を呑み込んでいくロックンロールへのいざない。今回は珍しく兄貴がマトモに歌っていて歌詞も格別伝わりやすく、初めて聴いて「こんなバニラズもあるんだ!」となった方も多いのではないでしょうか。
入りのギターリフといい、途中のベースソロといい、甘さ控えめのカッコイイ要素満載でまさに異世界。プリティのベースソロがあるなんて、バニラズの楽曲の中では非常に珍しい。
盛りあがるだけじゃなく、リズム隊の二人がひときわ輝く貴重な楽曲です。
14. お子さまプレート
拳を思う存分振りかざした後は、皆様お待ちかねのお子さまプレート。牧さん歌詞間違えててカワイイ。「本当にごめんって言ってるじゃない」からの「ごめーん!」は笑った。(笑)
照明や演奏風景などヴィジュアル要素付きのお子プレは毎回なんて形容したらいいか分からないくらい楽しいので、まだ生で聴いたことない方はブログを読むより実際にライヴに行った方が確実にイイと思います。
あえて申し上げるなら、
「シャレならんぜぇ~ぃ♪」からサビに入るまでに一瞬ある空白の六拍(ちゃんと言え)の照明が好きすぎるということと、一番が終わった直後の間奏部分で弦楽器三人組が披露する横ステップダンスが相変わらず愛しすぎるということ、そして最後の溜めに溜めまくる進ちゃんのギターソロがやっぱり爆イケすぎるということくらいでしょうか。
15. カウンターアクション
アップダウン皆無のバグり散らかしたセトリにより今が前半なのか後半なのか何曲目なのか全く感覚が掴めなかった中、
唯一の指標だったのがここからのカウンターアクション。
バニラズのライヴでは基本的にカウンターアクションから4~5曲でラストスパートをかける傾向があるので、
「えっもう終盤入ってんの?!」という寂しさが一瞬込み上げてしまうのは避けられません。ですが同時にディープでアンダーグラウンドな領域に入ったという合図でもあり、魂が轟々と騒いでくるのも事実。
そして今回のカウンターアクションも、最高だったし、覚醒した。
最近仕事で人間関係に関する小さな悩みがずっと心に渦巻いていたのですが、牧さんが「毒を以て毒を制するが勝ち」でいつも作ってくれる力こぶと「顔色うかがうことで自分誤魔化すのはもうやめて」の歌詞が刺さりすぎて、
個人的にすごく救いを得ました。こういう人私以外にも必ずいると思う。本当に感謝しかありません!
16. ヒートアイランド
続く裏バニラズ(なんだそれ)二曲目は、じりじり燃えたぎるヒートアイランド。
コアな古参ファンにとっては今ツアーの目玉ともいえるくらいにディープでなかなかお目にかかれない楽曲だと思います。私も難波で聴いたっきりだったので、もっと予習しとけばよかった…(泣)。
「青」というコンセプトカラーとは真逆をいく、スカーレット × ヴァイオレットの鮮やかな照明。天空を駆ける稲妻、屋台や花火を連想させる煙たさの演出。「ええじゃないか」の牧さん男気シャウトにそれを取り巻くどこか危なっかしく荒々しいコーラス、そして「血」「りんご飴」「金魚」「ソウル」といった、やはり「赤」を彷彿とさせるワード達。
難波では「青いの。ツアーだし、こんな爽やかな楽曲達の中になぜコレを投入したんだ…??」とかなり意表を突かれましたが、
今回の大分でようやくなぜ牧さんがこの楽曲を入れたのかが分かりました。
それもラストフレーズにて。
こだます チキリンの音にならって
「チキリン」とは大分のお祭りには欠かせない鉦のリズムが特徴的なお囃子のことを指し、
そのチキリンに合わせて市民みずから歌詞や振り付けを手掛けた大分市独自の民謡「チキリンばやし」もまた、七夕祭りの際に披露されるなど地域の盛り上げに一役買っています。
今回のヒートアイランドも、まさに大分の地で必ず轟かせたい、牧さんの地元愛にあふれた一曲だったんですね!
17. 平成ペイン
「にっぽん」繋がりで来たるは、みんな大好き平成ペイン。この流れも正直しっくりきすぎてて、今回のセトリは冗談抜きでサイシンサイコウかもしれないと思ってます。
ちなみにアリーナの時から思ってたけど、ところどころで牧さんが繰り出すクラック音(なんだそれ。)何?!なんかこう、語尾をドリルで打ち付けるようなアレよ。こなれた感じがして非常にスキ。
18. アメイジングレース
そして個人的に風向きががらりと変わったのが、前回アンコールで披露されていたアメイジングレース。
難波では涙一滴も流すことなくわんぱく笑顔で終わったので、ここ大分でも泣く予定は全く無いままここまで順調にきてたのですが…
途中牧さんの涙(MC時)で思わずうるっときてしまい、
そこからのアメイジングレースでついに涙腺ダムが決壊しました。
四月末くらいでしょうか、横浜アリーナ「Life is Beautiful」のDVDを夜中に一人寂しく観ていた時のこと。
そこでのアメイジングレースが完璧すぎて、というか多分今までやったどのアメイジングレースよりも素晴らしく、この曲の持つ温かさに涙が止まらなかったことがありました。病んでたのかな自分。(笑)
そもそもアメイジングレースって、私にとってそこまで思い入れの強い曲ではなかったんです。
なんというか、良い意味でも悪い意味でもジェネラルすぎるというか。
バニラズが持ちうる全ての個性をひとまとめに包括して、シンプルな言葉とメロディでおおらかに分かりやすく表現した普遍的な一曲。これといった角が無く、悪く言えばひねりの効いた言葉遊びや巧妙なカラクリに欠ける。そんな風に捉えてた節がありました。
でも自分が本当に追い詰められた時、もがき苦しむ中で歌に頼りたくなった時、
口をついて出てくるのはきっと凝った風変わりなセリフよりも、ストレートで飾らない言葉なんですよね。
腹たつ顔も 泣き顔も全部
全てを愛して 今日を暮らす
僕らの未来に賭けてみよう
I bet your amazing oh amazing race
心の底から自ずとあふれ出たシンプルなコトバだからこそ、一層心に響くんだなぁと。
そんなことを今回のアメイジングレースでも思い出して、相変わらずの優しさと温かさにやっぱり涙が出ました。
進太郎くんのギターソロ、なんであんなに温もりのある音色が出せるのか謎だし、ハレルヤアメイジングのコーラス、なんであんなに浄化力が強いのかも分からない。
明日も 笑えますように
普段はオシャレな小細工が散りばめられた曲を好む私ですが、
アメイジングレース、大好きな曲になったし、この曲がバニラズにとってなぜこんなにも大切な曲なのかが聴くたびに心に沁みます。
19. マジック
そんな感動の渦に包まれ、もう終わりかぁ…としんみり余韻に浸っている中、
「俺達のロックンロールの魔法にかかってけーーー!」と最後のオマケ。忘れてはいけない名曲、マジックのお出ましです!
ロックンロールの魔法だなんて……なんて台詞だ。ズルいよ、ズルい。
マジックはライヴ一発目を担う曲、というイメージが定着していますが、これはこれで完璧でした。総まとめというか「ここまで色々な曲をやってきましたが、要するに自分達が表現したいのはこういうロックンロールなんです!」という主張でしっかり締めくくってくれてるような。
ロックンロールの魔法にかけられたおかげで、次に会う時まで寂しさを感じずに過ごせそう。
バニラズのみんな、スタッフのみんな、グランシアタのみんな、大分のみんな……
本当に本当に、ありがとうございました!!!!
20(Ec). セルバ
鳴り止まぬ拍手の中、元気に退場するメンバー達。
ざわざわとみんなが着席しはじめる中、アンコールおねだりのために手を叩きながら、暗闇で誰にも見られないのをいいことにゆっくり涙を乾かす私。
水分補給も終えて落ち着いてきたところ、
再びステージが明るくなり、セイヤ兄さんが一人で颯爽と登場。もはや難波では無かったジェットセイヤプレゼンツ、ドラムソロのお時間です!
そういえば今日ドラムソロ全然無かったもんなぁ。まさかアンコールスタートに無言で持ってくるなんて粋すぎるやろ!カッコ良すぎるからこういう時間もっと増やしてほしい!
なーんて思いながらノリノリで手を叩いていたはいいのだが、
なんか聴き覚えのあるドラムリフ。
Blue Noteの時と似たような出だしに、プリちゃん進ちゃん牧ちゃんも続々と加わり、パニックで辺りを見回しましたよ。
え?まさか、じゃないよね?
ごめんなさい。
アメイジングレースも素晴らしかったのですが(あんなに語っといて!?)、
大分でのハイライトはこれです。
思い焦がれた執念が、やっと、やっと、実った気がした。
愛するセルバ。
え?バニラズのみんな、まさかワタシのブログ読んでるの?(まだ公開すらしてないのにぃ?!)(いや早く公開しろ)
語り草に 託された願い 転がってる夢に転がされ続けてもGO!
GO!の掛け声とともにキラキラ弾けるシルバーテープが上から舞い降りてくる景色をこの眼で拝めることができたこと。
一生忘れませんし、さっきまでしとしと泣いていたのが急に歓喜の涙に変わって軽く呼吸困難になりました。(笑)
あぁこの冒頭の歌詞を、まさかここ大分で聴けるなんて。
生まれてから死ぬまで、一生冒険。一生青春。旅はまだまだ続くし、転がってる夢に転がされ続けてもGO!やんねほんと。(泣)
大好きなセルバをライヴで聴く、というのが長年の夢だった私にとって、この瞬間は手拍子を忘れるくらい感動しましたし、この文章を打ちこんでいる今でも思い出して鳥肌が止まりません。
はるばる大分まで来て本当に本当に良かったと思えました!!!!
21(Ec). バームクーヘン
そこからは激熱バームクーヘン。アンコールでこれがくるなんて…!
と思ったがそれもそのはず。今回のライヴは牧さんだけじゃなく、プリティにとっても非常に思い入れのある故郷大分での凱旋ライヴです。
プリちゃんのご家族やご友人ももちろんお見えだろうし、このままじゃあまだ終われねぇよな。唯一のソロ曲、iichikoグランシアタで轟かせないという選択肢は無い。
22(Ec). LIFE IS BEAUTIFUL
セルバで涙を流し、バームクーヘンで汗を流し、水分補給をしてまた一呼吸整え…
ここまでずっと夢うつつで、重大発表のことすらほぼ忘れていた時。
最後の楽曲LIFE IS BEAUTIFULの長めの間を利用して急に告知してくるなんて、ちょ、不意打ち技もほどほどにして?
大阪城ホール。
そして、
夢の日本武道館…!
二年半前の雪辱を果たしたい。今度も声が出せるかは分からないけど、お祝いしたい。心から!!!!
そんなサプライズを受け取った直後に弾けた喜びいっぱいのLIFE IS BEAUTIFULはいつも以上にキラキラしていて、
また9月にライヴに行ける嬉しさというよりバニラズのみんなに向けてのおめでとう!の気持ちが勝ってしまい、もう涙涙でした…。
そうして幕を閉じた「青いの。」ツアー。
汗と涙と、体中のありとあらゆる水分が出ていって牧さん並みにTシャツビショビショになりました(笑)。会場の熱気もすごすぎて、座席下のやせうま多分溶けてんじゃないかな。
ボリューム満点だったチキン南蛮も、16時くらいに食べましたが完全に消化できたと思います。もう一回食えって言われたら食えそうだもん。
夜行バスが20時40分発だったため、ライヴ終了後は余韻に浸る暇も無いままガレリア竹町を爆走し、興奮醒めやらぬ勢いでスマホのメモに感想を打ち込み、
眠れない脳をダウンさせようと無理やり目を瞑って何度も寝返りを打ちながら家路に着いたのでした。
感想① バニラズ愛され過ぎ問題
今回の大分ツアーファイナルに参戦してまず思ったのは、
バニラズのまわりには愛が満ちているということ。
私自身、交通費や宿泊費がチケット代の倍以上かさむライヴ(いわゆる「遠征」)に参戦するのは初めてだったため、
「大分ファイナルは九州勢が多数だろうに、兵庫県からはるばる駆け付けて、こんなに熱意あるファンがいるだろうか(いやいない)」みたいな感じで心底調子乗ってたんですね。
ですが実際飛行機の中はもちろん、空港に向かうバスの中からもうすでに
エッセンシャルTを着こなすお兄さんや青いラババンを腕に付けている女の子、ジェットセイヤの缶バッジをリュックに複数光らせるロックな女性など、たくさんのバニラズファンを至る所で見かけて嬉しくなりました。私だけじゃない、みんなバニラズに会いたい一心で大金積んで来てるんだなぁ…と。
帰りの夜行バスにもライヴ帰りのファンの方がちらほら乗り込んできていて、明日ちょっと過酷でも構わないからバニラズ最優先っていう精神を共有できたような気がして嬉しかった。(笑)
加えて、金なべ亭さんのgo!go!天むすといちごみるくさんのガトーショコラが会場で売り切れを叩き出した!と聞いた時も、バニラズどんだけ愛されてんねん!というのが正直な感想です。
地元の皆様と協力し合って実現したなかなか画期的な試みでしたが、
出店を快諾したお店の方、買いまくったファン達、みんなの想いが歯車のように噛み合って生まれた最高のギヴアンドテイクだったように思います。双方が笑顔になれるし、無駄が一切ないよね。
金なべ亭のお姉さんも気さくに話しかけてくださって本当に嬉しかったです。(泣)「金なべ亭を食べて育ったといっても過言じゃない」と語っていた牧さんの「育ての親」とも呼べる方と言葉を交わせたのがまず奇跡。いやぁ、牧さんをここまで立派に育ててくださって有難うございます。(誰目線)
感想② 一階からは見えない景色
これは、私事ではあるのですが……
今回の席はFC先行チケットを逃したからか、二階席で、しかもけっこう奥の方。
これまで経験がないくらいステージから遠い席だったため、見え方や聴こえ方が劣ってしまうんじゃ…?と最初は少し心配でした。
実際、細かい表情はもちろん4人の姿自体前方のファンに埋もれてしまって、立ち位置をずらして目を凝らさないと何をしているのか分かりづらい状態ではありました。
ですが、今思うのは、
二階でもう大正解だったということ。
えぇ、二階めっちゃ素晴らしい。何がって、
照明が美しすぎる!!!!
例えばエマの照明。ミラーボールという内助の功もあってかもう息を吞むくらいに綺麗だったし、
お子さまプレートの「シャレならんぜ~ぃ♪」からサビに入るまでに一瞬ある空白の六拍(だからちゃんと言え)の照明も、ぱちぱちにカラフルで楽しさは数千倍。
二階って照明を楽しむにはちょうどいい高さなので、色とりどりの光景に瞳を輝かせながらマスク越しに「うわキッレ。」とつぶやきまくってたくらい。(笑)
勿論、一階のみんなはメンバーの表情から指先の動きまで鮮明に見えるし、運が良ければ目とか合っちゃったりもするし。
三階の諸君はファン達の狂喜ぶりとステージ全体の壮観な眺めを楽しめるし、メンバーも「三階も元気か!」「落ちんなよ!」って気遣ってくれるし。
一階には一階の良さが、三階には三階の良さがあるんです。
ただ何より、どの階のどの席にいても
心が受け止める熱量や多幸感は何ひとつ変わらないのに改めて感動しました。
正直どの位置からバニラズを拝むかって問題じゃないんだな。iichikoグランシアタという空間で、バニラズの凱旋をお祝いする一員になったことに意味があるのだと。
そう心から思えた素晴らしいライヴでした。
感想③ あったかくて落ち着く街
そしてそして、今回語らずにはいられないのが…
人生初の大分について。
率直に申しますと、
こんなにいいとこやとは思わんかった。
交感神経バリバリだった難波でのライヴとは違い、
ここ大分でのライヴは終始なぜか副交感神経がめちゃめちゃ優位に働いてて、ものすごく自然体に楽しめたと思います!
リラックス要因は多分いくつかあって、
・完全に一人で来てる(同伴者に気を遣わなくてもいい)
・席が二階の奥の方だった(後ろの人に気を遣わなくてもいい)
といった他に
・大分という街の優しさで緊張ほぐれまくりだった
これが一番大きいと思ってます。
もちろん、牧さんやプリちゃんの故郷なので、大切な人の大切な場所は丁重に慈しみたい!という思いもありました。
でも大分は、誰の故郷とか抜きにしても本当に素敵な街。
お店の佇まいや街を流れる空気、接する人々の対応もみな、大阪のちょっとがめつくてせかせかした感じや神戸のお洒落なモノを取り入れようとすまし顔で背伸びする感じとは全く違った優しい雰囲気に包まれていて、
なんというか…来るもの拒まず去るもの追わず、とでも言いたげな包容力にあふれてたんですよね。
チェンジユアワールドの歌詞「十人十色の街」って、本当にそう。初めて来たのにこんなに穏やかな気持ちでルンルン闊歩できる街、大分くらいじゃないでしょうか……?
「あなたの『いろ』は あなただけのもの」
「『にんげん』の数だけ『いろ』がある」
ガレリア竹町で見かけた大分市の人権啓発ポスター。「十人十色の街」という歌詞そのものすぎて、思わず撮っちゃいました。(笑)
この街の優しさと包容力のおかげで、
ライヴ参戦前にありがちな「戦に出陣じゃぁ!」という闘志を一旦差し置き、バニラズのホーム大分でやっと開催できた凱旋ワンマンをみんなで集ってお祝いしよう!というほっかほかのマインドで、ありのままに楽しめたのだと思います。
実際、今回のライヴを通してひしひしと感じたのは
牧さんとプリちゃんの大分愛。
「大阪や福岡みたいな大都会と違って、大分は元気が無くなってる気がする」と涙ぐみながら語る牧さんの言葉には考えさせられるものがありました。
地元の過疎化、生活の便利化。
流行りのモノ、目新しいモノがすぐ手に入るわけではない。
でもだからこそ、
みんなが率先して自分のやりたいことに行動を起こしてた時代。
活気のあった光景が霞んでしまうような故郷の現状に、熱い思いが自ずと溢れ出てくるのも無理はない。たった一日でここ大分の地に魅了された私も、思わずもらい泣きしてしまいました。
今回はライヴメインで少し慌ただしく大分駅付近から身動きが取れなかったので、
次は思いっきり休暇取って、別府の温泉で身をほぐし、地元のお魚料理に舌鼓を打ち、やせうまをリピート爆買いし、さらには金なべ亭様にて再びご馳走になりたいと思います。
私にもまた大好きな故郷がひとつ増えました。また必ず戻ってくるぞ!!!!
感想④ 家族みんなで泣き笑う夜
思えば2022年5月5日のiichikoグランシアタには、ただ「楽しい」だけじゃない、特別な空気が流れていたように思います。
うまく説明できないのですが、その場にいるみんなの心から愛や喜び、優しさや温かさが放たれて伝導し、大きなパワーとなって会場全体に渦巻いているような。
牧さんがMCで「俺たちはもう…家族!」と言い切ってくれた瞬間。
私にとってもバニラズは、冗談抜きで家族以上の存在です。時には身近な誰よりも自分の心のコアな部分にすっと入り込み、慰めてくれたり励ましてくれたり。目では見えないし手でも触れられないけれど、そんな「歌」の持つ偉大なパワーを教えてくれたのは、紛れもなくgo!go!vanillas。
いつまでもいつまでも、ついて行きます!
そういえば、
GWの予定を母に尋ねられ「go!go!vanillasのライヴ行くねん。大分に。」と答えると「えっ大分?」と三回は聞き返され、
「アンタもついに追っかけになってしまったか…」と嘆かれたこともいい思い出。ええ、追っかけです。間違いない。
次は東京まで追っかけるつもりなので、満員の武道館で盛大に祝福しましょう!!!!
それでは、また!!!!